【刀剣乱舞】来国俊「蛍丸」復元へ公開焼き入れ<阿蘇神社>
8月28日、阿蘇神社(熊本県阿蘇市)。
国指定重要文化財「蛍丸」の復活を目指すべく刀身の焼き入れ式が行われました。
今回はそんな「太刀 銘 来国俊らいくにとし 永仁五年三月一日」(通称:蛍丸)について紹介をしていきます。
目次
蛍丸復活プロジェクトの経緯
1297年(永仁5年)、来国俊によって制作された「蛍丸」は阿蘇神社に約600年間伝わっていた大太刀。
1931年に国宝に指定されていましたが、太平洋戦争終戦後の混乱で姿を消す事になったのです。
失った蛍丸を復元させるべく「蛍丸復活プロジェクト」と称し、2015年11月上旬2人の鍛冶が蛍丸の復元・阿蘇神社への奉納をしようと遂に立ち上がったのです。
岐阜県関市の福留房幸さん(写真右)
大分県竹田市の興梠房興(こうろきふさおき)さん(写真左)
クラウドファンディングによる復元計画、「蛍丸伝説をもう一度!大太刀復元奉納プロジェクト始動!」にて集まった支援金は4500万円以上。
当初の予定だった目標金額5,500,000円より多くの支援金が集まりました。
そして、最高額支援者だったのはニトロプラスのでじたろうさんこと、小坂崇氣社長。
【最高額出資者も見守る】
今回の復元プロジェクトに最も多くの額を出資したのは、東京に本社があるゲーム制作・販売会社「ニトロプラス」の小坂崇氣社長でした。同社は蛍丸人気の火付け役となったゲーム「刀剣乱舞‐ONLINE‐」の制作を手がけており、小坂さんも奉納鍛錬に出席しました。
(http://www.kkt.jp/matome/hotarumaru/)
前回の奉納鍛錬に出席し足を運び、蛍丸を暖かく見守っていた様子。
ニュースでもちらっと取り上げられましたね。
奉納鍛錬の様子
ー甦れ、蛍丸ー
関市で蛍丸の奉納鍛錬が厳かに行われました。飛び散る火は寧ろ、蛍丸の伝説の再現のように、包みこむ蛍火。 pic.twitter.com/GTPfJnr6Sm— じぇ~はE4甲クリア (@massa8991) 2016年3月13日
焼き入れとは?
8月27日、阿蘇神社にて公開焼き入れが行われました。
焼き入れとは、刀剣のしなやかさ・硬度を持たせる為に火床(ほど)で刀身を熱し、水で冷やす作業。
刀が出来るまでの工程は以下の通りですので、来年の4~5月頃には阿蘇神社完成奉告祭予定。
今後の製作予定
- 刀身制作 平成28年2月中旬~8月
- 阿蘇神社奉納鍛錬 2月27日(28日)
- 関伝承館奉納鍛錬 3月13日
- 阿蘇神社奉納焼き入れ 8月上旬
- 下地研ぎ 7月~9月
- 樋かき、彫刻、ハバキ制作等 8月~10月
- 鞘制作 10月~11月
- 仕上げ研ぎ 12月~2月
- 銘切、完成予定 平成29年3月
- 阿蘇神社完成奉告祭 4~5月頃
公開焼き入れを見学した方の声
当日は雨が振りそうな天気にも関わらず、各地からやってきた方で賑わっていた様子。
神事は中へ入って見ていたので写真なしです。木炭が次々と投入されて蛍丸写しさんを焼入れする用意が整えられていきます pic.twitter.com/jSeHNxkhGr
— 大葉 (@DSinthewind) 2016年8月27日
蛍丸写しさんが仮神殿へ無事、奉納されました! 完成は来年の六月ごろになるそうです pic.twitter.com/RDkNfzJg0W
— 大葉 (@DSinthewind) 2016年8月27日
まとめ
大きな被害を受けた熊本地震。
刀匠さんが言っている通り、この蛍丸の復元をきっかけに多くの方が阿蘇神社、熊本県の復興に関わっていけると良いですよね。
蛍丸が神社に奉納されるのを楽しみにしています!